ハウスの強調

出生チャートを観察する時に、各々惑星や感受点を細かく見ていくよりも、まずハウスの全体的な偏りから観察します。ハウスというのは、その個人に与えられた初期の生活環境になり、特に強調されたハウスの出来事を学びます。

ASC、DSC、MC、ICのどの方向に偏りが生じているのかを観察することによって、その個人が幼少期にどの方面に慣れ親しんでいるか、また強力な緊張を及ぼしているかを読み取ることが出来ます。

以下、簡単にそれぞれの半球で起こりえるパターンと、その心理的な防衛本能を簡単に記載します。

ASCを中心とした東半球

  • 幼くして自立させられた環境下で育った。
  • 自分自身を守る必要があった。
  • 他者からの信頼できるサポートが得られにくかった。

理解されていない、わかってもらえない感覚を得やすく、他者との付き合いに困難を生じてしまう。他人に自分を委ねられない、甘えられない傾向など。

DSCを中心とした西半球

  • 幼少から他者の存在を強く意識する。
  • 人の力を頼らなければならなかった。
  • 人の目を気にして、人にサービス精神を発揮しなければならなかった。

基本的に依存傾向で、他力本願になってしまう。自分で決定したり選択したりすることが困難。常に他人が基準になってしまう。

MCを中心とした南半球

  • 幼少から大人の事情で振り回される。
  • 世間体を意識させられる。
  • 子供らしい子供時代を過ごせなかった。

世間体がいつでも気になってしまう。周囲の期待に応えることが目的になって、プライベートな自分を蔑ろにしてしまう。

ICを中心とした北半球

  • 幼少から家庭の問題に巻き込まれる。
  • 家族に力を注がなければならなかった。
  • 守られすぎた。

幼少期の問題を大人になっても抱え続けてしまう。自立出来ない。外の社会に飛び出すことを恐れる。目的や野心を持つことが難しく、常に家族が言い訳になってしまう。

過去から未来へ、今

「これ私かも」と思い当たる方もいらっしゃるかもしれませんね。リーディングでは、その方の傾向と意識していくと良い方向性などをお伝えしていきます。

過去は変えることはできません。人生とは、過去の出来事、その時に起きた無自覚で防衛的に反応が繰り返され、今の生き方となっていることが多くあります。それはある種の人生を閉塞感をもたらすパターンとなって、毎日に根付いているかもしれません。

過去の出来事を変えることは出来ませんが、過去への認識や意味付けを変えて行くことは出来ます。過去の出来事を認識し、そこから望む未来に向かうように、少しずつ選択を変えていくことは出来るでしょう。

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