心理占星術の本

心理占星術と言われる分野には、いろいろな流派があります。私自身は、最初は市販の本からその存在を知り、その後、ノエル・ティル先生の考え方の心理占星術を本格的に学びました。それまでは、岡本翔子氏、リズ・グリーン、マギー・ハイド氏の本から学んでいました。

これらの流儀は少しずつ異なっています。それぞれの流派をごちゃまぜにしてしまうと、心理占星術はかえって難しく、わからないものになってしまうかもしれません。まずは、ピンとくるものから学んでいくと良いでしょう。以前、あるところで心理占星術を学んでいた時、「○○なんて心理占星術とは言えない」なんて発言をされる先生がいました。でも、そう言い切ってしまうのは危険です。

これは、心理学自体も、ユング派、フロイト派などあり、精神分析、行動療法、認知心理学など各々が専門分野として確立されていると言うことに近いのかもしれません。心理占星術も、どのやり方が正しいとかではなく、「今必要なのはどれか」「今役に立ちそうなものはどれか」と言う視点にいると良いでしょう。

心理占星学入門/岡本翔子

私が最初に、心理学と占星術を関連付けた解説を知ったのは、岡本翔子さんの「心理占星学入門」でした。サイン、惑星、ハウス、アスペクトの占星術の基本的な解説とともに、ユングのタイプ論と占星術のエレメントの関連付けやシャドウの解説などが、占星術&ユング好きにとっては心躍るところではないでしょうか。

私は、この本で初めて「キロン」と言う星、そして、「傷付いた癒し手」と言う言葉を知りました。これまで誰にもうまく説明出来なった心の痛みをちゃんと捉え言葉にしてくれた、そんな感覚を覚えた本です。キロンに関するページ数は少ないですが、魂の傷と癒しが象徴となる惑星キロンが伝えるメッセージが心に届くかもしれません。

サターン 土星の心理占星学/リズ・グリーン

土星は、重苦しく時を重ねるもので長期的でとても深い影響力を持つと言われます。責任、権威でもありますが、その人の苦手な分野、挫折を経験する場所でもあり、年を重ねて行くことでようやくその分野に対する免疫が付くようになり、抵抗力を持ちます。土星があるところは劣等感を伴いますが、それがあるからこそ、人生で長く取り組むことになり、その結果風格のようなものを持つようになる箇所です。

この土星の側面を、苦痛に耐え、我慢することと言う単純な捉え方だけでなく、心的過程へ注目し、より優れた意識を達成する手段として解説されています。ユング心理学を心の分析ツールにし、土星の元型を探っていくことが出来ます。単なる苦労や義務と言う捉え方でなく、自己の成長を意識出来る本です。なかなか難解ですが、読みごたえはあります。

土星がどのエレメントにあるか、どのハウスにあるかの解説、土星とのアスペクト、シナストリー(相性)まで、土星に関してずっしりと多岐にわたる内容です。苦しみや悩みの中にいらっしゃる方、何か押しつぶされそうな感覚を持っていらっしゃる方など、人生のヒントとなるでしょう。

心理占星術 コンサルテーションの世界/ノエル・ティル

こちらは上記2冊とはまったく毛色が違った心理占星術の本となります。鑑定する相手のことを、クライアントと呼び、カウンセリングの要素を取り込んでいます。

最近ではそうではありませんが、ちょっと古い占星術の教科書的な本では、ハードアスペクトや凶星などははっきりと悪い意味が書かれ、スクエアは不運、土星は凶の意味を持つとされ、かなり嫌がれていましたが、ノエル・ティル先生の心理占星術では、それらは全てその人の成長を促すものと言う視点を持ち込みます。

ノエル・ティル先生は、ハード・アスペクトなどは「緊張」と持つポイントとします。「緊張」とは土星やハードアスペクトだけではありません。半球の偏り、ノーアスペクトなど多岐に渡ります。コンサルテーションでは、それらを読み解きながら、チャート全体に息を吹き込んでいき、最終的にクライアントのニーズの後押しをするところまでを目指します。

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