発達年齢期:26歳~35歳
公転周期:1年
象徴:公的、父親、意志、生命力、意識、力、創造性、活力、可能性、個性、自己、自己表現、品位
自分の太陽星座が当たらない?
世の中のテレビや雑誌やネットでの星占いでは、自分の星座はすぐわかるくらいに多くの人が太陽星座を知っています。でも、太陽星座に書かれている性格を見ても、当たらないと感じている方も多いかもしれません。
その理由はいくつかあります。
まず、占星術は太陽だけではなく、他の惑星も併せて観ることになります。その為、その人らしさを示す惑星は太陽ではないかもしれません。
また、惑星の発達年齢域があり、そもそも太陽の年齢域は、26歳から35歳なので、まだ太陽の性質が出ていないかもしれません。
さらに、幼少期から思春期までを示す惑星が発揮しやすかったりすると、太陽期への移行が難しくなっている可能性もあるでしょう。
太陽の置かれているハウスによっては、太陽の性質を自覚しづらい、発達しづらいと言うこともあります。
土星以遠の惑星によって厳しい状態に置かれている場合、太陽の発達が遅くなるかもしれません。
それでも重要な太陽
このように、○○座生まれと言っても、性格は違ってきますし、運勢やタイミングも異なってきます。太陽星座が同じサインにあるからと言っても、同じ性格にはなりません。その人の振る舞いは、アセンダント、アスペクト、ハウス、惑星の偏りなど様々なものを鑑みる必要があるからです。
それでも、太陽と言うのは、その人にとってとても重要な天体であることに間違いはありません。その人にとって大切な、人生を決定付ける分野であり、意識的に開発した方がより輝く人生なるからです。
自信が持てない時、人生が生き生きしていない時、目的を見失った時などは、太陽を活性化することを考えると良いでしょう。
太陽の発達
太陽が発達する前に、月、水星、金星の成長が必要ですから、それらがまだうまく成長していないと、太陽の表現がどこかいびつであったり、偏りのあることになっていることもあるでしょう。
自分で発揮していない太陽は、誰かに投影されていて、その人にとっての太陽にあたる人が周囲に居たりします。輝いている人や憧れであることもありますが、傲慢な態度を取ってくる人であったり、自分のことばかり考えている人であったりすることもあるでしょう。力を見せつける人、自慢ばかりする人として現れていることもあります。
いつもそう言う人が現れる、なんかパターン化している、と思うなら、自分自身を少し振り返ってみても良いのかもしれません。
でも、自分を変えれば相手が変わることを期待する為であったり、内面を良く見ずに「笑顔で接していれば相手も笑顔になるから」と言うことをやっても、あまり関係性は変わらないでしょう。なぜなら、相手を小手先でコントロールしようとする無意識の意図が発揮されてしまい、そういうことはうまくいかないからです。
見るべきは、あなたが何を我慢しているのか、何を表現していないのか、何を諦めているのか、と言うようなこと。あなたがあなたの自信を持って、自分の意志を信じられるようになった時、そういう人達がいてもあまり気にならないか、適切な距離を保って付き合えるようになるでしょう。
太陽とサターンリターン
太陽が発達しだす頃、土星が出生の土星の戻ってくるサターンリターンを迎えます。社会に出て、仕事に慣れて、自分のやり方や意見を言えるようになる頃、サターンリターンによって、人生の挫折を味わいます。本当の太陽の発達は、そこから先にあるものです。
ここで社会から逃げ出してしまうと、太陽を自分の中で発達させることが難しくなってきます。他人に人生を預けることになります。それは、決断や選択と言うことを、自分自身ではせずに他人に預けることになり、思い通りに生きている感覚を得るのが難しくもなるのです。
女性は29歳と言うサターンリターンの時期に、社会からは離脱して、結婚に逃げてしまうことがあります。それは、可愛がられる金星時代の自分から、責任を果たして社会に貢献する太陽への成長することを避け、安全だと思われる場所に逃げることになったりします。ですが、これは不満や不服な結婚生活と感じることになってしまうことでしょう。
もし、きちんと自分自身で選んだ結婚であれば、相手に甘えることを期待しないのですが、太陽を発達せずにいると、金星の悪い面が出てきます。思ったように甘やかされない、結婚相手の実家との付き合いで嫌なことばかり、家と家の面倒くさいことばかり、と言った具合になってしまいます。結局、社会との関わることからは、逃げることは出来ないのに、金星に留まり続けてしまうと、多くの苦悩がやってきてしまうのです。
太陽~12サイン別~
牡羊サインの太陽
自我を発達させることで人生を発達させていくことが出来るでしょう。周りの人の言うことを気にしてしてしまうと、かえって動けなくなりますし、大きなストレスとなります。自分自身に集中して、新しい体験に果敢に挑戦しようとする時、パワーが出てきて、人生を切り開くことが出来ます。最初のうちは、たくさんの勇気や集中力を必要とするかもしれませんが、その刺激やアドレナリンを感じる時に、生きている実感を得ます。
他者の期待に応えることは性に合いません。集団と関わる時は、競争心や勝気な性質が表に出てきますから、営業成績などを競う場なら良いですが、皆と足並みを揃えるようなことは不得手です。人より一歩前に出てしまったり、勝気に人を押しのけたり、一番になろうとしてしまい、チームを乱しがちです。集団では、先頭を切ったり、リーダーとなることで、周囲に頼りにされます。
牡牛サインの太陽
自分の価値観を大切にし、それを形にしていくことで、人生の可能性が開かれるでしょう。自身の感覚を通して得たものを、独自の価値観として蓄え、それを物資世界に再構築していくことで喜びや安定を得ることが出来ます。五感に敏感なので、料理や音楽や芸術などのセンスにも長けています。すべての能力の発展はゆっくりしたものになるでしょう。焦る必要はありません。
他者の深い心理や感情面にあまり関わることはしない方が良いでしょう。相手の意図を汲んだり、裏を読んだりすることは、自分自身のパワーを下げてしまうことになります。自分と相手との境界をしっかりと保つことはとても重要です。簡単に自分のものを相手に明け渡してしまうと、ものすごく後悔することになります。自分のエリアのものは自分で守りましょう。
双子サインの太陽
広くいろんなことに関心を持って動いていくことで、人生が開かれていきます。アンテナを研ぎ澄まして、いろんな情報を集めることが得意でしょう。いろんな面において器用で、工夫や組み合わせが上手で、好奇心旺盛です。いろんなことに手を出し過ぎて飽きっぽいと言われますが、うまく能力を開発し活用できれば、むしろそれが武器になります。巧みな話術と持ち前の明るさで人生を乗り越えていきます。
一つの物事に集中したり、一つのことにずっと従事したりしていると、人生は退屈になり、生きている実感も無くなってしまうかもしれません。二つ、もしくは複数の物事を複数同時並行で動かしていくことが得意なので、こっちをやってからあっちをやって一巡したら、またこっちに戻る、と言う様に自分なりのペースが掴めたら同じ分野にも長く携わっていけます。そうすることに、いろんな方面からの見方ややり方も取得していく器用さもあります。そうやって、物事を深めるよりも、外に向かって広げ、いろんな人と関わっていくことで、面白い試みが出来るでしょう。
蟹サインの太陽
その場にいる人の気持ちを察したり、感情に寄り添うことが得意なので、養育や安全な場作りなどを通して、人生の可能性が開かれていくでしょう。家族やグループの面倒をみたり、自分のテリトリーに集う人の世話をしたりすることが得意です。思いやりがあり、面倒見が良く、周囲から頼られる存在でもあります。場の空気を作り、アットホームな空間を生み出せます。
自分と同質と思うものを可愛がる一方、異質と感じたものを排除しようとする動きをすることがあります。また、野心や出世に捕らわれ過ぎてしまうと、やけに冷たい態度になってしまったり、ケチで出し惜しみする様になり、チャンスが狭まってしまいます。守りたいものや育てたいものに対して、お金を出し惜しむことなくきちんと使うことで、後々にきちんと巡りまわってくるでしょう。
獅子サインの太陽
最も熱く光り輝く太陽です。創造的なことに情熱を注いだり、人前に立って注目される役回りをすることで、人生の可能性が開かれていきます。内側から湧き出る熱い思いを周囲に与えていくことで、周りが自然と元気になり、あなたを中心に集まってくるでしょう。表現力があり、自分らしさを素直に追い求めていきます。
もし周囲に合わそうとしたり、人の言うことを気にしすぎたりすると、自分の情熱の炎が小さくなってしまいます。下手に皆に好かれるように動くよりも、自分の好きなことや伝えたいと言う想いに集中しましょう。力を注いでいるうちに、人が集まってくるタイプです。面白いことや楽しいことにも余念がありません。自分に自信が無いうちは、やたらと自分をすごく見せようとして押しつけがましくなったり、頑固で融通が利かなくなる時があります。自分の表現方法を見つけて、それを続けているうちに自信がついてきます。
乙女サインの太陽
実用的、現場主義であり、臨機応変で柔軟に物事に対応していきます。日々、反省と実践を繰り返しながら、こつこつと毎日のプラクティスを行っていくことで、自身の可能性を高め、人生の可能性も開いていくでしょう。完璧主義で細かく細部にまで目を光らせて、自分の中の完璧だと思う基準にまで自分を日々高めていこうとします。実際にどこまで細かいのかは、水星がどのサインにあるかで変わります。
妄想や現実離れした話、根拠の無い噂話には気を付けなければなりません。妄想の細部を突いても、そこには虚無しかありません。それに気付かずに妄想の中であれやこれや批判することにエネルギーを奪われてしまうと、現実で生きるエネルギーが減っていきます。目の前の現実や事実に向き合うようにすることで、神経質なイライラや不安症から解放されるでしょう。
天秤サインの太陽
多くの人と関わっていくことで、洗練され社交的スキルを身に付けながら、自分自身の生き方を見つけていくことが出来ます。最初から自分自身の中から何かを見つけようとするよりも、他者と出会い関わり、相手に映し出されるものを見ることで自分を知ることが出来ます。個性豊かな人達と関わることで、バランス力が磨かれ、その器も大きくなります。
一匹狼でいようとしたり、一人で全部を背負い込んでしまうと可能性が狭まってしまい、孤独を感じることになるでしょう。人と協力しあう方が、人生が開かれるでしょう。人の仲裁、交渉、平和的な解決能力があるので、必然的に問題を引き起こす人を引き寄せることがあります。そこから逃げずに、一対一で対話を試みようとすることで、自然に平和な解決を導くことができるでしょう。
蠍サインの太陽
何かに集中することで、対象の力の引き出します。人の力を見抜き、その力を活用していくのが得意です。洞察力があり、相手の本心を見抜くことが出来ます。基本的無い関わる相手とは長く付き合おうとしますが、その分執着が強くなり、人より辛い別れの体験をしやすいかもしれません。師弟関係を築きやすく、信頼を寄せた相手には心底忠誠心を誓い、相手から何かを引き継いでいくでしょう。
誰かや物事の力を引き出そうとするのに、ケチになったり、力の出し惜しみをしてしまうと、力を軽んじてしまう様なことになり、力を引き出せないばかりか、自分の力も半減してしまうことになります。若いうちは見る目が無いまま、対象に一気にのめり込んでしまうので、手痛い失敗は付き物になります。失敗を恐れずに何度でも挑戦しているうちに、洞察力が付いてくるでしょう。
射手サインの太陽
高い理想に向かって邁進していくことで、力を得ていきます。抽象的で哲学的な精神を向上させてくれるような動機が必要です。常に自由と理想を追い求め、精神が解放され、高揚するようなことに喜びを見出します。見たことや経験したことないようなことにチャレンジしながら新しい扉を開いていきます。
噂話に興じたり、ルーティンをこなすだけの人生では、魂の輝きが失われ、人生が停滞し、生きてる実感が失われてしまうでしょう。利益だけを追い求めたり、効率ばかり気にしてしまうと、精神が病んでしまうでしょう。常に追い求める理想が必要です。高尚な意味や意義を見出すことが出来れば、周囲を鼓舞していくことが出来ます。
山羊サインの太陽
限定的な社会や集団の中で、自分の役割を見つけていくことで、その集団で力を発揮していくことが出来ます。決められたルールや慣習を守りながら、実務や仕事をこなしながら、持ち合わせた野心で上を目指していきます。集団を取りまとめたり、管理能力にも長けています。
プライベートや家族に重きを置きすぎてしまうと、メンバーを全部コントロールしようとしてしまい、家族やメンバーから反発をくらってしまいます。社会と関わる力が強いので、小さな集団だけに関わることはアンバランスになってしまい、八方塞がりになってしまいます。仕事や出世に目標を定めることで、一つずつ階段を登っていくことが出来、望む地位を獲得できるでしょう。
水瓶サインの太陽
社会や世間体などの価値観に縛られずに、もっと広く普遍的な基準を求めていこうとするでしょう。自由な精神を愛し、人々が自由に平等に暮らせる理想の世界を目指します。その為、社会的常識から外れることも時にはあるでしょう。地位や名誉にはあまりこだわりません。集団においては、一つの外の視点をもって、常に悪しき慣習をどうにか改革したいと望んでいるようなところがあります。
自分だけが一番になろうとしたり、称讃されることにしがみ付いてしまうと、結果的に孤独や孤立に追い込まれてしまうでしょう。社会の基準やステータスには心の拠り所をおけないので、未来や理想を語り合える信頼できる良い友達に巡り合うこと、大切な人と達との心の共鳴や精神的な繋がりがとても大切になります。裏切りや心理的な駆け引きがある環境の中では息苦しくなってくるでしょう。
魚サインの太陽
直感力や感受性が強く、理想や夢を描くイメージ力を持っています。周囲の思いや感情に敏感に反応し、キャッチするので、属する環境が重要になるでしょう。周囲からすると時々不思議なことを言ったり、おっちょこちょいなところがあったりしますが、それらを丸ごと周囲に受け止められる愛されキャラとなるでしょう。夢を思い描き、それを表現することで、周囲の人々はそこから夢や癒しを受け取るようなところがあります。
ワンネスや世界との一体感がとても重要なので、あまりに現実感あふれることばかりだと、心が渇いて生きている実感がしなくなってしまうでしょう。他人への批判精神が強くなると、同時に自分にも痛みが生じてしまうようなところがあります。映像や音楽でその世界観に浸ることで、心が癒されていくでしょう。