こちらの記事は以下の続きです。
捉え方の違い
何が正しいの?
ドラゴンヘッドとドラゴンテイルは、インド占星術から来たものです。インド占星術では、どちらも凶星であり、ドラゴンヘッドは『飽くことのない貪欲さ』、ドラゴンテイルは『囚われのなさ』と言われています。また、ドラゴンヘッドはいくら食べても満たされない、ドラゴンテイルは精神性を高めるので幸福の場所とも聞いたことがあります。
あれ?どっちなの?
どちらが正しいのか…。
結局は、自分自身のスタンスで読み解いていくしかなく、占星術ではそういうことがしょっちゅうあります。ハウスシステムはどれを使うのが正しいか、古典とモダン占星術はどっちが本物か、トランスサタニアンを使うのはどの程度にすべきかなどなど、ありとあらゆることが議論し続けられているのが西洋占星術なのです。
私自身のスタンス
私自身ははドラゴンヘッドは進化や発展ポイント、この地上で成功していく縁への繋がりに捉え、ドラゴンテイルは過去の古い繋がりとの縁、また古巣の様な安心感を得るポイントと捉えるのが一番しっくりきます。ドラゴンテイルで繋がった縁は、安らぐことが出来ます。ですが、互いに社会的な成功や発展を得ることが出来ないでしょう。もしくは行き詰まりを感じるようになります。
ドラゴンテイルは最初はよく知った性質なので、出会った瞬間は意気投合し、盛り上がります。この人となら!、と一緒に何かをやろうと試みるかもしれません。ですが、長く続けているとお互いに通じ合わないところが見えるようになります。どんな人間関係でも、そう言う通じ合わないってところはあるかと思うんですが、ドラゴンテイルが関わると、そのプロジェクトにとって致命的であったりします。最初はうまく軌道に乗ったように思えて、数年経つと乗り越えることが難しい問題が出てくるでしょう。
また、自分自身のドラゴンヘッドと逆のポイントのドラゴンヘッドを読むと正直「めちゃくちゃ羨ましい!」と言う感情が生じます。「それで人生が成功、発展してほしい!」そう思うのです。でも、いつも失敗するのは、実際のドラゴンテイルの内容です。自分のドラゴンテイルを強く望んで動いても、うまく行かないことが徐々にわかってくるのです。
諦めてドラゴンヘッドのことをやり出すと、なんだかサクサクいく訳です。でも、ドラゴンテイルの方が羨ましいと言う気持ちは消えません。でも、少し薄れる感じはあります。時折忘れることもあります。ドラゴンヘッドの性質を育てながら、ドラゴンテイルの性質を人に分け与えたり、人を応援する力に使うとピッタリうまくおさまったパズルの様な気持ちよさがあります。繰り返される問題パターンなので、生涯のテーマなんだろうなと思っています。
ドラゴンヘッドは木星、ドラゴンテイルが土星、と言うのが一般的な解釈ですが、私的には、ドラゴンヘッドは土星の顔をした木星、ドラゴンテイルは木星の顔をした土星、の様なニュアンスで捉えています。
人生に深く浸み込んでいるエネルギー
ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルは、惑星が教えてくれるエネルギー場所よりも、もっと深い場所で流れ浸み込んでいるエネルギーの様です。太陽と月とかも常に人生に流れているテーマなのですが、太陽も月もその性質が顔を出す舞台がそれぞれあります。太陽は公的な場で発揮したり、自分の目的と感じるところで輝いたり、月はプライベートの時に顔を出し、親しい人達に向ける顔になります。それぞれ顔を出す場面が違うのです。でも、ドラゴンヘッドとドラゴンテイルと言うのは、そこに常に横たわっている感じです。
ドラゴンヘッドのテーマは、公的な場面でも私的な場面でもやってくるように思います。それは、ドラゴンテイルとドラゴンヘッドは、常に宇宙にオポジションの組み合わせで存在するからかもしれません。”存在する”と書きましたが、惑星の様な物質としては存在しません。太陽と月が巡っている(実際には地球と月が巡っているからですが)からこそ存在しうるものです。そして、太陽と月の軌道により、常にオポジションで計算される場所です。
太陽と月を統合する場所
あるワークショップで講師が「ノードは太陽と月の軌道であることから、両者を統合する場所である」と言う様なことも言っていて、「なるほどなぁ」なんて思ったこともあります。この実際の惑星が無いけど、惑星がある如くはたらくポイントなので、”見えないけどある”とされる魂の目的と言う言葉が使われるのがわかるように思います。
魂や輪廻でなく、「縁が作られる」と言うことでも良いと思います。確かにドラゴンヘッドとドラゴンテイルの場所は不特定多数の人と関わることになるポイントでもあるからです。
ドラゴンヘッドは今世で発達しようとする意識を向けた方が良い場所
ドラゴンテイルは馴染みがあってやり続けようとしてしまう場所
参考にした書籍
前世ソウルリーディング/ジャン・スピラー
ドラゴンヘッド・ドラゴンテイルと言ったら、この本と言うくらい。
ジャン・スピラーさんの『前世ソウルリーディング』。
自分のところだけ読んでも、内容がとても充実しています。新しい気付きがあれこれあります。ある独特のパターンにハマっていると思う時、この本を読むことで目が覚めたようになります。
占星術百科/ジェームズ・R・ルイス
占星術でちょっとわからなくなることってありますよね。今の時代ならインターネットでさくっと検索すれば良いんですが、調べたいものによってはいろんな情報がありすぎて散漫になってしまうこともあります。この本を手元に置いておくと、インターネットを調べるよりも、早く調べられることが多くあります。寝る前にちょっとずつ読んでみると、知らなかった分野も知れるので、とても勉強になりますよ。
とても良い本ですが、今は中古でもとても高い値が付いていますね。一応リンクを貼っておきます。